畑と鳩 ~畑を借りるのに必要な手順~
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私の家の隣に、畑があります。
ある元気なおばあちゃんが、その畑を管理していました。
でも、ある日転んでしまい、畑を耕せなくなり、それからは雑草が畑全体をおおい始めました。
草が伸びて、道路にまではみ出すようになり、誰かなんとかしないとな、と思っていると、妻が言いました。
「自分たちでこの畑借りない?」
~☆~☆~☆~
土地の所有者を調べるのは簡単です。
近くの法務局に行けば、土地の所有者の住所がわかります。
そこで早速私たちは、数百円を支払ってその情報を得ました。
そして、胸をドキドキさせながら、畑の所有者であるKさんの家のチャイムを鳴らしました。
駐車場には黒塗りの高級車が数台止めてある、高級住宅です。
出てきたのは、気さくそうな50代(?)のご夫婦。
畑をお借りしたいという旨を伝えて、2年ぐらいであればいいよ、との返事。
トントン拍子に話が進みました。
今のところ、とりあえず畑の使用を許されたので、雑草をなんとかしようという事になりました。
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雑草を取るのが、これまた大変でした。
最初の数週間かけて、夫婦で額に汗して、ようやく畑の4分の1ぐらいの雑草を取りました。
しかも、土は固く、雑草は強く、とてもじゃないけど、畑全部の雑草を取るのは無理だと思い始めました。
その時現れたのが、近所に住む農業を熟知したHさんでした。
Hさんは、くったくのない笑顔で言いました。
「雑草この調子でとっていると、終わる頃には、最初の雑草とった所に、また生えてくるよ。」
私達夫婦は唖然として尋ねました。
この雑草、どうすればいいんでしょう?
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さすが専門家です。即座に教えてくれました。
「ユンボを入れて、土をひっくり返すんだよ。半日で終わるよ。」
ユンボとは、長い油圧式アームの先にショベルがついている機械のことです。
これにはキャタピラが付いているので、土の上を自由に動き回れます。
さらに、ブレードという土を平らにするブルドーザのような機能までついています。
実際に、この機械を扱っている業者の方を紹介していただき、4万円かけて約100坪の畑を整地してもらいました。
本当に4時間程度で、雑草に埋もれた土地が、すぐに野菜を植えたくなるような更地へと生まれ変わりました。
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それから数日後、ようやく畑に種を撒き始めました。
すると、農業専門家のHさんがまた現れて、いろいろと教えてくれました。
「翁長さん、種をまくときは、鳩に気をつけなさいよ。あいつらは、どこに種を植えたか、見て覚えるんだ。そして、人がいない時に種を食べちまうんだ。」
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うーむ。鳩がそんなに悪いやつだったとは、今まで知ることはありませんでした。
奥が深そうです。畑。
安保法案が法制化され、今後どうなるかわからないご時世が続きます。
近くに空いている畑があったら、使わせてもらえないか、聞いてみましょう。
畑として使うと、固定資産税も抑えれるので、貸す方にもメリットがあるようです。
仮に無料で貸しても、固定資産税を考えると、損はないことを、後で知りました。
それでは、近くに良い畑が見つかりますように。
翁長でした。
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